魔王様の好きな人
ナイトから、受け取って彼が出て行ってまもなく城が騒がしくなった。
実は、真希の部屋に鍵をかけたのだ。
部屋は隠され、壁になった。
城で働く者達は、今攻めてくる敵兵を追い出す準備を慌ただしくしている。
廊下を走り、幻覚に惑わされぬように自分の持ち場につく。
そんなことを知らない真希が叫んでも、廊下を走る人には聞こえてないない。
テアは真希をなだめて、侵入者から真希様を守ると誓い、自分の魔力を高めていた。