魔王様の好きな人



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(ごめんなさい。約束守れなかった)




(大丈夫だ。責任は俺にもある。だかもう限界かもしれんな)





(私を連れてってください。貴方のところへ)




(だめだ)




(お願いです)




(仕方ない。ただ無茶はするな)




(ありがとうございます。必ずや成功させます。それが幸せですわ。)




(どうだか…)




最後の吐きは女には聞こえなかった。



男は頭を抱えた。







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