キミがいる

「…な…ぃな…椎奈!」
「ふぇ!?」
「どったの?ぼーっとして」
「あ、なんでもない」
「ならいいや♪」
…機嫌直るのはやww

ふと時計を見ると…
「真梨香!まったりしてる場合じゃないよ!5時間目の授業まで残り10分!」
「大丈夫だよッ10分くらい☆」
「5分前には着席をし、授業の用意も完璧!な状態でいなくちゃいけないから…実質あと5分!」
「椎奈ぁ…まったりいこうよ~~まったりさぁ~♪楽しいよ?↑↑」
「まったりとかじゃなく、守らなきゃいけないこと、ちゃんと守るの!ほらあと4分26秒!」
「あ、待ってよ椎……あれ?転校生?」
「き…峰岸くん?」
私に名字で呼ばれた彼は少し気まずそうに私をみた。

「…話したいこと…ある」
「えっと…それは今から?」
「できれば」
「でも授業が…」
なかなか決められない私。
優柔不断でごめんなさい!!
「ちょっと椎奈耳かして」
真梨香が私に話しかけてきた。
「どうして?」
「いいからかして!」
私はブツブツいいながら真梨香の言葉に耳を傾けた。

「いいじゃない、少しくらい…ね?(小声)」
「でも真梨香…(小声)」
「先生に言っとくから…(小声)」
「なんて?(小声)」
「保健室にいってるって(小声)」
「そんな嘘通じないよ…(小声)」
「でも椎奈も話したそうだったし(小声)」
「………。」
「図星♪」
真梨香は勝ち誇った笑みを浮かべると「先生には私からいっとくからー」と叫びながら消えていった。
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