キミがいる
「HR始めるぞ~席つけ~」
いっちゃんこと、担任の伊藤先生が教室に入ってきた。
みんなソワソワしている。
「今日は転校生を紹介します。」
「よっ!待ってました☆」
すかさずうちのクラスのお調子者、龍こと、水野 龍二(ミズノリュウジ)が割り込む。
「こら龍!話を遮るな!」
んでいっちゃんに怒られる。
これがうちのクラスの朝の恒例行事(笑)

「気を取り直して…転校生を紹介する。入って」
扉に隠れていた男の子が教室に入ってくる。
男の子は約175cmくらいの身長で、スラッとしている。
髪は焦げ茶色でサラサラしている。
おそらく地毛だろう。
女子だったら、落ちないものはいないだろう。きっとみんな惚れるのだろう。と、思った。

「自己紹介、お願いできる?」
「はい。」
そっとその男の子が微笑む。

スラスラと黒板に名前を書いていく。
[峰岸 輝星]
と言う字が黒板に書かれる。
なんと、字までキレイとは…


「峰岸 輝星(ミネギシキセイ)です。よろしくお願いします。」
拍手が起こる。
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