キミがいる
HRが終わりチャイムがなる。
それと同時に私の席の周りにクラスのほとんどの女子が集まる。
「「「どういうこと!!」」」
みんなが口を揃えていう
「な、なにが…?」
「椎奈、峰岸くんと知り合いなの!?」
「う、うん。まぁね。」
苦笑いで答える。
あぁ…気まずい…


「幼馴染だよ」
峰岸くん…いや、きらくんが…
助けてくれた…?
私のことを?
「幼馴染…」
…痛いです。
みんなの視線が痛いです。
女子って怖いな…
だから嫌いなんだけど。

「幼馴染ならいいや♪」
「へ?」
妙な沈黙を断ち切ったのは学年でも有名な様子端麗・成績優秀・運動神経もバツグンの片桐佳奈子。
一番苦手なタイプです…。
「なんか変な雰囲気になってごめんね?輝星くん☆」
いきなり下の名前…。
「大丈夫だよ、片桐さん。」
ニコっと微笑むきらくん…じゃない。峰岸くん…のがいいだろう。

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