向日葵
一目惚れ
「う゛っぅう…もう…ヤダ…」
私は大好きだった先輩にフラれて布団の中にもぐりこんで泣いていた。
コンコン
「ひまわりー?大丈夫ね?なん泣きよるとねー?」
「…泣いてない…むこういって…」
「あんたどうしたんね?」
「うわあぁああん…うぅう」
ついに強がっていた糸がプツンと切れた。
「ちょっとあんた…なんがあったんね?」
「…フラれた」
「え?」
「先輩にフラれた」
「なぁんね、そんなことねあぁびっくりした」
「そんなこととか言わんでよ…大好きやったのにぃ…うっぅぅ」
「はぁ…プリン作っとるけん落ちいたらおいで」
「…うん」
落ち着いてリビングへ行くと、お母さんが黒いアルバムを見せてくれた。
そこには
一人の男の人と景色の写真があった。
「なんこれ?」
「んー?これはね、お母さんの宝物」
「ふーん、プリン食べよっと」
「ちょっとお母さんの恋愛話きいてみたい?笑」
「はっ?…聞く」