あの日の約束



あれから学校の中で顔を合わせると、一言二言会話をするようになった。

最初は照れちゃって、あんまり話せなかったけど、2学期の終わりには冗談も言えるようになってた。


そんなある日の昼休み。

教室でお弁当を食べていた私に


「結衣ーっ!!」


先輩だっ!!

たこさんウインナー食べようとして箸でつかんだとこで硬直。

普通に教室に入ってきた先輩は、私のたこさんウインナーをパクリ。


「うん、おいしい!!」


言葉がでない私に先輩は続けて言う。

「今日の放課後、駅まで一緒に帰ろ?部活終わるまで待ってて?」




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