あの日の約束



「なら、クリスマスプレゼントちょーだい♪」

「え…だからなにも準備してないんですって!!」

「そーじゃなくって」


そう言うと先輩は、人差し指で自分の右頬を2回トントンとした。


私は周りをキョロキョロとよく確認して、ほんの一瞬、触れたから触れてないかわからないくらいのキスを先輩の右頬にプレゼントした。


「ありがとっ♪」


私の顔は真っ赤だったに違いない。


それが12月25日。




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