コイシグレ。



まるで興味がない


というようにすぐに机に向き直る先生。




Yシャツをスカートに戻す私。



先生が次に口を開いたのは
私がブレザーを着て
元の姿に戻った時だった。






「問題ないよ。健康です!」


ふーっと息を吐きながら
先生は言った。





よかったね






その笑顔にドキっとして



「ありがと、せんせ。」



「"ありがとうございました"でしょ。」




いつものようにさよならをした。



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