夢見屋
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やっと放課後。学校にいるといつもの2倍時間が経つのが遅いと思う。
ちなみに俺の成績は中の上ってとこ。授業で当てられても、半分位の割合でわかりませんと答えテストではわざと数問間違える。
そうすると自然と10番目くらいに位置できる。正直1番とか色々と面倒臭い。
それくらいの成績で爽やか好青年なら教師うけもそこそこいい。……まぁ俺が学校生活を過ごすためのベストポジションってやつだ。
「良汰ー!カラオケ行かねぇ?」
「わりぃ。今日用事あるんだ。」
「お前、毎日それ言ってんじゃん!」
「ほんと悪いな。今度なんか奢るからっ」
「ほんとかよー。まぁ期待しないで待ってるよ」
はぁ……本当面倒臭い。
「司、行こうぜ」
「おう」
俺たちは学校を出て真っ直ぐ向かう。
この6年間毎日のように通っている場所に。