夢見屋
向こう?
「そういえばさっきまでジョーダンだったのに、いきなり夢見屋に変わった!」
「すみません。まさか今良汰様がいらっしゃるとは思わなくて……」
「いや、それはいいけど…」
そんな顔で謝られると逆に困るっていうか…
「ちょっと出張に出ていました」
「出張って、どこに?」
てか出張とかあんだ…
「フィレンツェです」
「フィレンツェって…イタリア!?」
「はい」
「そんな遠くまで行ってたのか…」
「夢は世界中に溢れているですよ!」
「リアル…お前はホントにもうっ……可愛いな!!」
俺はグリグリとリアルの頭を撫でる。
「えへへ」
嬉しそうにしているリアル。ときめく俺。…そして感じる視線。
「どうしたんだ、アラン?」