夢見屋
背中に穴が空きそうなくらいのアランからの視線。
「い、いえ!なんでもないです!リアルが羨ましいとか思ってませんかりゃっ!!」
「…………アラン」
「は、はい?」
「可愛いな、おい!!」
「へ?…うひゃっ」
俺は空いていた左手で今度はアランの頭をぐりぐり。
なんなんだこいつらは。
弟……いや、甥っ子にしたい!!オモチャを買い与えたくなるじゃないかっ!
「良汰様っ!もういいです!脳ミソが豆腐になっちゃいます!」
「あぁ…すまん。思わず」
我を忘れてぐりぐりしてた。
「髪の毛、ボサボサになっちゃった…」
そう言って髪を整えるアラン。
あぁ…俺が直してやりたい。……とか思ってる俺、キモッ!
いやいや、あのアランを見ればきっと皆思うはず!
両手でふわふわの金髪をとかしている姿を見れば!!