夢見屋


「ここは……?」


「休憩室ですよ。夢見屋の奥にあります」


「そっか。2人が運んでくれたんだよな。ありがとう」



優しく微笑む2人に、いつの間にか頭痛は消えていた。


「もう大丈夫ですか?」


「うん。なんかすげぇ頭が痛くなってさ……」


「そう、ですか…」


「…?」


一瞬アランの顔が歪んだ様に見えたけど、直ぐにいつもの笑顔に戻ったから、この時は特に気に止めなかった。


「頭、痛い痛いですか?」

リアルが俺の頭を撫でながら聞いてきた。


「リアル。もう大丈夫だ。心配かけてごめんな」


まあ、別意味でデコが痛いけど…






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