夢見屋
「しっかし、すげぇな!世の中には不思議なこともあるんだな!!」
「そーだなー…」
司と2人、夜道を歩く。
「俺とお前の見たい夢ってさあ……」
「うん?」
「……やっぱ何でもねー」
「なんだそれ」
「いーじゃんいーじゃん」
「ふーん」
言いかけて途中で止めるなんて司らしくないな。
「明日は莢の所に行くだろ?」
「ああ。もちろん」
なんか巧く誤魔化されたような気がするけど……司が言わないってことは何か理由があるんだろ……
「じゃあな」
「おうっ」
司と別れてマンションに帰る。
今日は星が綺麗だ。