夢見屋


「だーかーらー!!何を決めるんだって聞いてんだろ!?」


「ああ…アランとリアルの誕生日」


「「え!?」」


「なに。ダメなのか?」


アランとリアルが揃って声をあげるから、余計なことなのかと心配になる。

やっぱりダメだよな…





「リアル、欲しいなのです!!」


「え?」


「リアル、お誕生日欲しいのです!」


リアルがピョンピョン跳ねながらはしゃいでいる……のか?



「いいのか?」


アランにそう尋ねると笑って頷いてくれた。


「良汰さまのお気持ち、とっても嬉しいです」


「そんで良汰、その誕生日いつにすんの?」


「え?今日」


「……あ?」


「だから今日って言ってるだろ」


司は相変わらずバカだな。一回で聞き取れないのか。





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