夢見屋
左胸に両手を当ててリアルは微笑む。
「マスターに名前をいただいた時と同じくらいドキドキしてるです!」
お、おおう……。
よく分かんないけど結構な衝撃だったんだな。
「リアルってアランのこと好きだよなー」
「はいです!マスター大好きなのです」
「僕も大好きだよリアル」
ふにゃあっと笑うアランとリアル。
癒されるなー…。周りが明るくなるっていうか。
そんなことを考えていると、司が変なことを言い出した。
「あのさ、君ら可愛いよ。もうアレだ。コンビ組みな」
可愛いコンビてきな?と。
俺は思った。コイツ何言ってんだ、って。
「馬鹿かお前」
「バカって!?」
「こいつらが可愛いのは世界中が知ってんだよ。今更そんな名称必要ないっつうの」
「………良汰ってそんなに可哀想なやつだったっけ?」
「どういう意味だコラ」