夢見屋

「リアル。アランってあんなに笑うのか？」


「いいえ！あんなに楽しそうなマスターは初めて見ましたです！」


そう言ってリアルは本当に嬉しそうに笑った。


「はあっ…お腹痛い……って、あ！」


アランは漸く笑いが治まったかと思うと、俺たちを見て顔を赤くした。


「あ、あの…その、えっと……すみません」


「何で謝るんだ？」


「いえ…柄にもなく大きな声を出してしまったものですから」


「俺は良いと思うけど」


美少年は何をしても美少年だ。


それに、微笑むのも良いけど、そうやって声を上げて笑ったほうが子どもらしくて良い。



「あの…僕、子どもではないのですが……」