夢見屋
アランは少し困ったように眉を下げて笑う。
「見た目は中学生なくせに」
「ちゅっ…!!僕はこれでも中学生の何倍も生きてるんですからっ」
「はいはい」
ちょっとムキになるアランの頭をぽんぽんと撫でた。
するとアランはまた子供扱いされたと思ったのか、眉を寄せたが、直ぐに気持ちよさそうに目を細めた。
………やっぱ子供だ。
いつもは大人っぽいアランも、こうしているとただの少年のようだ。
「マスターばっかりズルいなのです…」
ふとリアルの方を見ると、羨ましそうにこちらを見ていた。
いつかの逆みたいだな…。
苦笑を漏らしながらそんなことを考えていた。