夢見屋
‡第3章
悪夢は突然やって来る
それはいつものように夢見屋にいた時だった。
司は今日はいなくて、アランとリアルとトランプをしていたんだ。
そんな時突然聞こえたそれは、
平穏な日常には似合わない、爆音。
ドオンッ!!
「…………は?」
大きな音が耳をつんざき、黒い何かが落ちてきた。
パラパラと穴のあいた天井から破片が落ちて、煙が宙を舞う。
「……」
「……」
「……」
状況が理解できない。
「………は?」
思わず二回言ってしまうほどに。
天井の穴を眺め、そして目の前の煙を見る。
それを二度程繰り返すと、段々と煙が晴れてきた。