ある犬の話し
お父さんが畑仕事から帰って来た。



夕飯、お父さんが
「チカぁ~、麿って守サンの家まで行くのかぁ~?」


「えっ?2本先の電柱までだよ。」



守サンの家はチカの家から500m離れた道路の角にある家。



「 そっかぁ~。あそこも犬飼ってるからな…
チカが居ないから友達欲しかったのかもな…」 お父さんは言った。



チカ「麿、守サンの庭先に入って行ったの?」


お父さん「いや、守サンの家の前の電柱まで…」         


麿も友達が欲しいのかな?



チカは元気になった。
また、麿の散歩が出来るようになった。



麿は嬉そうに散歩を楽しむ。
そして、チカに登って抱っこされる…


麿の気が落ち着くとチカから飛び降りて、道に向かって駆けて行った。



「マァ~ロ~!!」
チカは麿を呼んだ。


けど、麿はチカの声には振り向かず、2本目の電柱を駆け過ぎ、お父さんが言っていた守サンの家の前の電柱まで行った。



そして、電柱の臭いをクンクン嗅んで気が済むと、チカの所に戻って来た。


チカ「電柱までなんだね(^v^)」


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