ある犬の話し
麿は散歩の度にチカ無しでよく守サン家に行ってゴロと遊んでは自分で帰って来るようになった。



麿がチカの家に来てから2度目の冬が来た。


ある日麿は何時も帰って居る時間になっても帰って来ない。


心配したチカは守サンの家に行った。
ケド…ゴロは居るけど麿の姿が無い。


家の畑にいた守サンのおじさん、おばさんに聞くと「一回来ていたみたいだけれど…」と言われた。


麿…何処に行ったのかなぁ~?・・・
「マァ~ロ~!!!」
チカが何度呼んでも麿は姿を表さなかった。


チカは外に出てたお父さんの所に行って「お父さ~ん、麿何処にも居ないんだけど…(+_+)」


お父さん「 麿は犬だ。
心配しなくても馬鹿で無い限り腹が減れば帰って来るよ。
チカ母さんの所に。」


けど、夜になっても帰って来ない麿…
チカは心配だった。


その日麿はとうとう家には帰って来なかった。



次の日、朝早くに麿はとぼとぼと家に帰って来た。


「マァ~ロ~!!!
何処に行ってたの!!心配したんだよ。」

チカは麿にご飯をあげ、鎖に繋いだ。



麿は鎖に繋がれても、お構い無しでチカのあげたご飯をガブガブ食べた。


チカはそんな麿の姿を見て少し安全した。


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