ある犬の話し

麿との生活

次の日から麿は外犬として鎖に繋がれた。


キャンキャンと嫌がる麿…


チカが近づくと
「早く離して!!抱っこして!!」
そんな感じで尻尾を振ってチカの足から登ろうとする…


チカ「ごめんね、麿…何時までもお家の中でお前を飼う事が出来ないの… 許してね。」


チカは麿を抱っこして
「じゃ、学校に行って来るからいい子にしているんだよ。」

麿を下に降ろした。


尻尾を振ってチカを眺めていた麿…

チカの「 じゃあ行って来るねぇ～。」の声に、またキャンキャンと鳴き出した麿。


自転車に乗って学校に行くチカ。

チカ「 マァ～ロ～、ちゃんといい子で居るんだよぉ～!!!」


麿はチカを追うように鎖いっぱい引っ張って、キャンキャンと鳴いていた…


麿…大丈夫かなぁ～？


チカは後ろ髪を引かれる思いで学校へ向かった。