気分転換に書く短編
臆病者のシナリオ
「甲斐堂さんってばっかみたい。」
突然にそういった彼女はなにか苛立っているようで。
「ん〜?かもね〜。」
と俺は緩くかえした。
そして
すかさず返された
「なんでそんなにのんびりしてんのっ!自分が好きな子の恋愛の後押ししてどーすんですか?!」
せめるような問いに
「……好き、とちゃうもん。好き…になりそうやっただけで。…危なかったぁ〜。」
なんて、わざとらしく答えたんだ。