俺が堕ちた……相手は王子？

イベントやし……龍はどうすんのやろ？



気になった俺は相沢の部屋の扉を叩いていた。



「おーどうした？一人なん？」


メガネをかけて真剣になにかの本を読んどる姿はかなり真面目そうなんやけど……なぁ。」



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そんな本を膝に下ろすと、懐っこい笑顔で俺にコーヒーを入れてくれる。



何ヶ月か接して分かった事。


相沢は滅多に怒らんくて、お兄さん的な存在。


昨日もミツの恋愛相談に朝まで付きあっとったっけ……ミツの奴、あんなに遊んでそうなのに（いや、龍と一緒で遊び人やったらしいけど）今の彼女は大事すぎて手が出せんらしい。



大事すぎて手が出せない、か。



その気持ちは少しだけ分かる気がする。