俺が堕ちた……相手は王子?
「相沢って本当に意外だよな。そんな本読んどる姿を見んかったら高級なレストランでもスマートにエスコート出来そうやのに」
ひとしきり龍と笑った後、思い切って口にする。
寂しいけど、俺だけの龍やない。しょうがない事やって心に何度も言い聞かせた。
「クリスマスは龍も好きに過ごしてな♪俺は予定ないから部屋でのんびりしとるわ」
「はぁ?」
「今度はちゃんと鍵かけとくからな。大丈夫やで!!」
先輩達が王子スマイルと呼んでいたこの笑顔が……効果的やったらいいのになぁ。