俺が堕ちた……相手は王子?
クリスマスの日は、ただ肌寒く……俺は駅まで買い物に行く。
突然透の部屋に行けるほどの勇気は無かったし、駅まで来ればなんか理由がつけれるような気がしてた。
やけど実際街に溢れるカップルの中一人でなんておられんくて……何も買えないままバスで戻る。
何してるんだか……俺。
どうせ一人で部屋に篭っている筈。
そんなん絶対に寂しい筈。
そう思ったら止まらんくなって……速攻でバスに乗り込んで俺は透の元に向かった。
アイツの寂しさや孤独なんて知ってた筈なのに。
俺を恋愛の対象にしなくったって、一人にする事の方が罪やったんじゃないか?ってやっと俺は気が付いた。