俺が堕ちた……相手は王子?



-ダンダンダン-



がっちり鍵のかかった部屋を叩きまくる。



おるんやろ?



ガチャリと小さな音がして空いた部屋の中には……ケーキとお菓子の山に埋もれて、正に今やけ食いをしとったであろう口にクリームをつけた透が呆然としていた。



これは……先輩達からの贈り物か?



俺ではない誰か、の物でこの日の透が満たされている事がむっちゃ腹立たしい。



「龍……何で?」



その言葉に俺は、理由を用意していなかった事に気が付いた。




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