俺が堕ちた……相手は王子?
山の上にバスがやって来るのは一時間に一回。
そのバスに更に一時間半程揺られると懐かしい夕ヶ崎駅。
それなりに都会な夕ヶ崎まで来ればカラオケも、飲食店も、ゲーセンも何でもある!!
「うぉあ~!!街や~」
「この濁った空気がめっさ懐かしいわ」
伸びをする俺達に向かってにこにこと駆け寄る美少女ちゃん一人。
「圭~会いたかった!!」
ぴょんと相沢の胸に飛び込むその子。
「ちょっと待ってや!!」
にやにや見つめる俺達に照れて顔を赤くする相沢。
なんとか彼女を引き剥がすと俺達に向き直り口を開いた。