俺が堕ちた……相手は王子?
「亜美、お待たせ!!」
「龍~会いたかった!!」
そして、する事のない(いやある!!)俺達は今日もホテル桜坂へ消えていく。
「亜美……毎日来てくれんのは嬉しいんやけどなぁ。そろそろ金が持たへんわ」
気が付いたらこんな男らしくなセリフまで言わんとあかんくなっとった。
「だからアタシが出すって言ってるやん?」
実は……亜美は見かけと違ってお嬢で……スタイル抜群で顔も好みで、財布持って尽くしてくれる女と共にどんどん深みにはまっていく俺。
なんやろ?
嬉しいはずなのに……次第に亜美とおるのがつまらなくなっていった。
「なぁ……今日も亜美ちゃん来てんの?」
「先に部屋帰っとくからな?」
ミツや相沢と一緒にバカ騒ぎして過ごせない日々が、いつの間にか苦痛に感じるようになってきとった。