俺が堕ちた……相手は王子?
「俺…ダメかもしらん」
「だって……約束したんやろ?」
ミツに相談した所で状況が変わる訳もなく……。
「ま、本人に直接相談してみ?」
そのアイデアがめっさナイスに思えた……んやけどなぁ。
「透っ!!もう限界やわ!!助けてくれへん??」
バタバタと階段を駆け抜け、寮に飛び込んだ俺は叫んだ。
そして。
俺のそんな言葉に、透はいつかのようににやっと笑って言ったんや。
「じゃあ、俺の言う事何でも聞いてくれる?」