俺が堕ちた……相手は王子?
【第4章】葛藤
「頼んだからな!!」
そう言うと龍はぐったりした表情で消えた。
俺の名前は望月透。
小さい頃からあだ名は王子。
……別に、困らせたかった訳やないんだけど。
龍にまた、無茶を言うてしまった。
何でアイツ断らへんのやろ??
この先ずっと俺の彼氏……なんて言われ続ける事も、あのごっつい男前の龍が女装で人前に晒される事も、受け入れがたい筈なのに。
なんでやねん?