俺が堕ちた……相手は王子?




「アイツ病気なんです。長くてもあと2年とか言われてて……」



「……透ちゃん」



「さっきも最後の想い出にって女装コンテストでるとか……」



ぐずっと鼻をすするとより一層心配した先輩の気配を感じる。



「それで透ちゃんが??」



「放って置けないじゃないですか。そばにいてやりたいんです……」



握りしめた拳を震わせて(これももちろん演技やけど)軽く机を叩いた。




「なのにっ!!!」



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