俺が堕ちた……相手は王子?
そんなこんなで透の部屋の前。
夕ヶ崎に行きたいんやったら……って何かあくどい事言われるんやろうか?
「なぁ、透??久々に遊ばへん?」
ゆっくりと俺の方に向き直った透はつまらなそうに、そして無表情だ。
「遊ぶって??」
「夕ヶ崎でさ、カラオケとかゲーセンとか行ったりせぇへん??」
それは俺たちにとってめっさ普通な遊びであって、中学時代の俺の居場所で……。
はっきり言って都会禁断症状が俺には出まくりやったんや。