君にとって





私を壁まで追いつめると、耳を甘噛みする。


「んあッ、…」


「やっぱ、耳弱いよな」


「知らないわよ、そんな……ああッ!」


「声出すなよ。今日は親いるんだから」


そんなこと言われても、困るわ。


好きな人に、こんなことしてもらえるなんて、嬉しいんだから。


嬉しすぎるんだから。




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