月に秘めた恋
「一緒だね・・・ よかった」


安心した笑顔で未憂は


そう言った


ドキン ドキン・・・


俺は自分を抑え切れなかった


どうすれば・・・いい?


ぎゅ


気付いたら 未憂を後ろから


抱き締めていた


「・・・湊君?」


「・・・ごめん 俺」


自分の感情が限界だった


必死で 気付かないようにしようって


思ったけど・・・


出来なかったんだ


「未憂・・・」


俺は 未憂を離した


本当は・・・離したくなかった


ずっと抱き締めたかった


「・・・早く行こう?」


急かすように そう言った未憂


もしかして・・・


「未憂! お前・・・


気付いてるのか!?」


俺の気持ちに・・・


俺の想いに・・・


気付いてるのか?


「何・・・言ってるの?


湊君の事は・・・」
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