月に秘めた恋
家に着いて 部屋に向かう


ベッドに横になった


「・・・くそ」


なんで・・・未憂の顔が


離れないんだよ


その時 スマホが鳴った


【羽山未憂】


ドキン


タイミング・・・悪いのか


良いのかわからない


出るべきか?


でも 何か用があって


かけてきたんだよな?


通話ボタンを押す


「・・・もしもし?」


『湊君? 未憂です』


ドキン


電話越しの声が可愛く聞こえた


「何?」


また 素っ気無く言ってしまう


『・・・空 見てる?』


俺はベッドからおりて


窓に向かった


もう暗くなっている・・・


空には 月が浮かんでいた


「ああ・・・見てるよ」


『キレイだね なんか・・・


ちょっと不思議だな』


未憂は少し笑っているのがわかった
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