月に秘めた恋
・・・放課後


帰ろうと玄関に向かって


歩いていた


すると 靴箱の前に2人の女子が


何かをしていた


「羽山さんってマジムカつく!」


「和泉君と付き合っていながらさ


及川君に色目使って・・・」


あそこって・・・未憂のだよな?


2人の手には ゴミがあった


バン!


俺は思い切り 近くの靴箱に拳を当てた


女子達はビックリして


こっちを見ている


「・・・及川君」


「お前等さ・・・最低だな


そんなガキみたいな事してさ・・・」


「・・・」


「俺には何しても別にいいよ・・・


でもさ あいつにはこれ以上


何かすんの・・・やめてくれる?」


睨みながらそう言った


「・・・湊君?」


ドキン


振り返ると 未憂が立っていた


少し悲しい顔をしている・・・


気付けば 未憂の靴箱に居た


女子達は居なくなっていた
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