月に秘めた恋

恋心

それから俺と未憂は 


教室に向かった


「あの・・・湊君


ありがとう


2度も助けてくれて・・・」


「・・・ああ」


「何かお礼したいんだけど」


そう言いながら 未憂は


少し上目遣いで俺を見た


ドキン


そんな顔で 見るなよ・・・


「いいよ 別に・・・」


「でも・・・」


今度は悲しい顔をしている


「はぁ・・・わかったよ」


「本当? じゃあ


今日 買い物行こうよ」


え?


それって・・・デート?


「ダメ・・・かな?」


「・・・別にいいよ 暇だから」


「よかったぁ・・・


じゃあ放課後ね?」


嬉しそうな笑顔で 未憂は


そう言って教室に戻った


はぁ・・・何やってんだよ?


「湊!」


「・・・またお前か」
< 14 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop