月に秘めた恋
授業中 俺はずっと


未憂の事を考えていた


そうとう 顔色悪そうだったな・・・


大丈夫かな?


ふと 窓の外を見ると


未憂のクラスが体育をしていた


あ・・・居た


未憂は近くの椅子に座って


見学していた


一応・・・着替えてたのか


でも ここから見ても


本当に具合悪そうだな・・・


キーンコーン・・・


授業が終わって 席を立つ


「おい! 湊!」


「悪い・・・ちょっと後にして」


李生にそう言って 俺は


教室を飛び出した


廊下を走って 玄関に向かう


「未憂ー 大丈夫ー?」


「・・・うん ちょっと


だるくて 寝不足かな?」


「保健室行けばよかったのに・・・


無理して見学しなくてもさ」


「ありがと でも本当に


大丈夫だから・・・」


そんな声が聞こえた


「あれ? 湊君・・・


どうしたの?」
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