月に秘めた恋
未憂が俺に気付いて声をかけた


どうしたって・・・


「・・・お前の事 心配で


さっき 具合悪そうだったし」


言い訳に聞こえるかもしれないな


でも 心配だったのは


本当だしな・・・


「及川君 優しいねー!


てか 和泉君は?」


未憂のダチがそう言いながら


キョロキョロしていた


「あー・・・あいつは


なんか用事があるって・・・」


「えー? なんか冷たくない?


自分の彼女が具合悪いのにー・・・


私 先生に呼ばれてるから


及川君 未憂を保健室に連れてって


欲しいんだけど・・・」


え?


「菜摘・・・私なら平気だから」


「何言ってるの! じゃあ頼んだよ?」


そう言って 菜摘は


どこに向かって歩き出した


俺は 仕方なく未憂を保健室に


連れて行った


てか どこが平気なんだよ?


全然顔色青いし・・・


しばらくすると 保健室に着いた
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