月に秘めた恋
なんか すげー複雑だな


「それにね・・・たまに


私に手を出すの」


「え?」


「部屋に入って来て・・・


身体触ったり・・・


お母さんは仕事で帰りが遅くて


今日は休みだから」


そういう未憂は 震えていた


「それ・・・李生に言った?」


「・・・ううん 言えない


だって・・・心配かけたくないもん」


だからって このままって訳には


いかないだろ?


「どうすんだよ?」


「・・・菜摘の家に行く


さっき電話して 事情話したら


大丈夫だって」


菜摘って・・・こいつのダチか


しばらくすると 注文したエビグラタンと


オムライスが来た


「なんか・・・ごめんね?


湊君にばかり こんなに心配かけて」


そう言いながら オムライスを頬張る


「別に・・・いいよ


俺でよければ いくらでも


心配かけていいからさ」


だから・・・そんな悲しい顔すんなよ
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