月に秘めた恋

・・・次の日・廊下


最近　李生は部活で忙しい


だから・・・だろうか？


よくウチのクラスに李生目当ての


女子が来るようになった


「あ！　和泉君だ！」


「カッコイイなぁー・・・」


この様子を未憂が見たら悲しむぞ


でも　当の李生は無視している


「お前さ　部活忙しいのわかるけど


彼女　悲しませるなよ？」


「わかってるよ　俺の心の支えは


未憂だからさ！」


心の支え・・・か


それは　俺もだけど・・・


でも　そんなの言えない


「湊　もし俺に何かあったらさー」


「は？」


「もしだよ！　そしたら


あいつ・・・未憂頼むな？」


「・・・お前　何言ってんだよ？」


突然の李生の言葉に驚いた


「だから　もしもだよ！？


あいつ支えられるの・・・


俺かお前ぐらいだろ？」


それは・・・そうだけど


「和泉くーん！」


「おう！」


そう言って李生は


呼ばれた女子の所に向かった