月に秘めた恋
しょうがねーな・・・


李生は居ないし


「・・・未憂!」


「え?」


声をかけて 未憂に近付いた


「やっぱり・・・放っておけない」


「何・・・言ってるの?」


こんなんで放っておける訳ない


俺は未憂を抱きかかえた


「え!? ちょっと・・・」


「いいから黙ってろ


このまま保健室連れて行く」


「大丈夫だから!」


「どこがだよ? 顔色悪いし・・・


ふらついてただろ?」


「・・・」


未憂は黙り込んだ


俺はそのまま未憂を抱きかかえて


保健室に向かった


保健室のドアを開けて


ベッドの上におろした


「・・・何かあった?」


「え?」


俺はベッドの前の椅子に座った


「李生の事か?」


「・・・」


「なぁ・・・未憂


俺には話してくれないか?」
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