月に秘めた恋
今の未憂を支えられるのは


俺しか居ないって思った


未憂の両肩を押した


「・・・私 ずっと怖かったの


湊君の気持ちに応えても


利用しそうで・・・怖くて」


「・・・」


「私の事 好きだって


気持ちを利用しそうで・・・


凄く・・・怖くて


好きになる事が こんなにも


辛いなんて・・・思わなかったの」


それは・・・俺もだよ


未憂を好きになる事が


結果的に 未憂を


傷付ける事になったんだ


「・・・ごめん 未憂」


「え?」


「俺のせいだよな?」


俺のせいで・・・こんなに


辛い思いをして・・・


「湊君の・・・せいじゃないよ


李生を裏切ったのは


私なの・・・」


それは・・・違う


未憂は 何も悪くない


「・・・自分を責めるなよ」


「・・・」
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