月に秘めた恋
Moon5 半月

透明な想い

海に来たはいいけど・・・


まぁ 久々に来たし


ガキの頃は よく来てたな


「湊君! 早くおいでよ!」


そう言って 未憂は靴を脱いで


足だけ海に入っていた


さすがに・・・冷たいだろ?


そう思いながら 俺は未憂に近付く


「やっぱ冷たいねー」


「・・・当たり前だろ」


でも やっと見れた気がした


未憂の・・・笑顔


「湊君も入ろうよ!」


「いいよ・・・」


そう言いながら 俺は浜辺に座った


未憂は 海から出て


俺の隣に座る


「足・・・後で洗わなきゃ」


「ああ・・・」


「ありがとね?」


「え?」


未憂は 海を見ながら言った


「海ってさ 不思議だよね


なんか・・・解放されるっていうか


嫌な事とか悩んでる自分が


バカらしく思っちゃう!」


それは・・・まぁそうだけど


「湊君には 感謝してるんだよ?」
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