月に秘めた恋
・・・昼休み


俺は未憂のクラスに向かった


また・・・イジメられてないか


心配だった


俺に気付いた未憂は 少し


驚いた顔をしていたけど


すぐにこっちにやって来た


「・・・どうしたの?」


「昼食べようと思ってさ・・・


よかったら一緒にどうかと」


「うん・・・わかった」


そう言って 未憂は教室を出る


元気・・・ないな


「羽山さん 及川君と付き合ってるの?」


「てかさ 前から気になってたんだけど


羽山さんってムカつかない?」


そんな声が聞こえて来た


やっぱり・・・未憂はクラスで


悪口とか言われてるのか


「・・・湊君?」


俺は 教室に入って近くにあった


椅子を蹴飛ばした


ドカ!


クラスの奴等は 驚いた顔をしている


「人の彼女の悪口言うんじゃねーよ・・・」


「・・・」


そう言いながら 未憂の事を


悪く言った女子達を睨んで教室を出た
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