月に秘めた恋

俺も未憂の隣に近付く


「・・・湊君　私やっぱり


好きになれないよ」


「え？」


「だって　クラスの皆が


私をイジメるのは・・・


湊君と付き合っているから・・・」


「でも　俺はお前を守るから」


ぎゅ


未憂を抱き締めながら言った


何があっても・・・守りたい


「・・・決めるのは　俺じゃないよ


未憂だから・・・


言っただろ？　好きにならなかったら


諦めるって・・・」


「・・・そうだったね　ごめんね？


自分勝手な事言って」


未憂の両肩を引くと　泣いているのがわかった


やっぱり・・・辛かったんだな


「俺を頼れよ・・・」


そう言って　涙を指で拭う


ほんの少しでもいい


未憂が俺の事を好きになるまで


それまで・・・俺が守るから


「・・・」


「俺の気持ちは・・・ずっと


変わらないよ」


そう言って　未憂にキスをした