月に秘めた恋
ドキン ドキン・・・


ずっと このままでいたい


そんな気持ちが生まれた


キーンコーン・・・


授業が始まる予鈴が鳴った


「・・・」


湊君は 私を離す


「え?」


「・・・このままさ どっか行くか?」


突然の湊君の言葉に少し驚いた


「えっと・・・」


「冗談だよ・・・本気にした?」


ドキン


「・・・うん」


でも それでもよかった


湊君と・・・どっか行きたかった


「俺は 未憂の事・・・


大切にしたいから


それだけは わかって欲しい」


わかってるよ・・・?


湊君は・・・優しいから


「・・・うん」


授業 サボっちゃったな・・・


でも 教室に戻りたくなかったから


ちょうど よかったかもしれない


「私・・・湊君の気持ち・・・


利用しそうで怖い」


その前に 傷付けるのが怖かった
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