月に秘めた恋
玄関に着いて 靴に履き替え


学校を出た


未憂は・・・やっぱり


浮かない顔をしていた


それに 手が震えている・・・


「未憂?」


「・・・え?」


やっと俺を見た


「さっきから・・・どうかしたのか?」


「どうかって・・・?」


もしかして 気にしてるのか?


あいつ等が言ってた事・・・


「あのさ・・・気にするなよ?」


「え?」


「お前・・・気にしてるんだろ?


あいつ等が言ってた事」


「・・・何言ってるの?」


そう言いながら 俺を見て


少しだけ笑っていた


「お前・・・ウソつくの下手過ぎ」


「・・・」


「バレバレなんだよ・・・


俺が居ない間 何言われたんだ?」


わかってたんだ・・・


俺が居ない時 未憂が何か


言われていた事を・・・


「2股・・・かけてるって・・・


湊君の事 利用してるとかって・・・」
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