月に秘めた恋
それだけ 嬉しいんだよ


「・・・信じていい?」


「当たり前だろ?」


俺だって 未憂の事信じてるんだから


「そろそろ・・・離して」


「離して欲しい?」


なんて・・・ちょっと意地悪をする


未憂を試しているようなモノだ


「・・・もうちょっとだけ


このままがいいな」


ドキン


やっぱり・・・可愛いな


どうして そんな可愛い事ばかり


言って来るんだよ?


俺と未憂は しばらく抱き合っていた


そして 未憂は


そっと俺から離れる


「じゃあ・・・私 そろそろ


戻るね?」


「また放課後な?」


「うん!」


未憂は手を振って 廊下を歩く


俺も思わず手を振った


「ラブラブだねー」


後ろから そんな声がして


振り返ると 永見が立っていた


「・・・いつからそこに」


「2人が抱き合ってる時?


ダメじゃん? ここ学校なんだから」
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